【最強の自己分析】本当の自分を探す価値観リスト
どうも!KaiToです!!
この記事では私が読んできた100冊以上の本の中で、
どうすれば「自分を高める」ことができるのか、
悩んでいる皆さんにぜひ読んでいただきたい本を紹介させていただきます。
ということで、今回は【自分を高めるおすすめの本17】です!
目次
- はじめに
- この本はどんな人におすすめ?
- 自己省察
- 自分を知る6つの質問と価値観リスト
- セルフコンセプト・クラリティを高めればいいことだらけ
- 価値観リストで人生の価値観をチェックする
- 6つの質問で慣れない頭脳をときほぐす
- まとめ
はじめに
今回紹介するのは「超客観力 ムダに悩まない理想の自分になれる」です。
これまでの記事でも紹介してきました「突破力」や代表作「超集中力」をはじめとした、
数多くのベストセラーを手がけるメンタリスト「DaiGo」さん著書の本です。
「DaiGo」さんの本はかなり読みやすくできていて、
私のように「今まで本なんて読んでこなかったよ」という方でもスラスラ読めてしまうつくりになっています。
この本はどんな人におすすめ?
- 他者とは一味違う「客観力」を身につけたい方
- 深く自己分析をしたい方
- 自分を成長させたいと思う方
客観的になりましょう。
そのようなアドバイスってよく耳にしますよね。自分だけの思い込みにとらわれずに一歩引いたところから考えてみる。確かに悩みやトラブルを解決しやすくなるでしょう。
その点で客観力を疑う人はいないでしょうが、常に客観的な態度を保ちながら行動できる人はほとんどいません。
記者会見でいきなり差別的な発言をして炎上する政治家、SNSにバイトテロ写真をアップして袋叩き似合う若者、、、
これらの問題が起きるのは、いずれも一時の思い込みや感情に流されて、冷静な視線を失ってしまうからです。
そしてそれはいかなる天才でも起こりえます。例えばトーマス・エジソンは遊園地の象を電気ショックで殺す映画を公開して全米から批難を浴びたり、精神分析で有名なフロイトはコカイン研究の途中で自分が依存症になり、周囲から不審な目で見られるようになってしまいました。
どれだけ優秀な頭脳を持っていても、ふとしたときに冷静な判断力をなくして人生の大事な期間を棒に振る瞬間は訪れます。
それぐらい、私たちにとって「客観力」を身につけるのは大変な作業なのです。
ではどうすれば私たちが1段上の客観力を身につける事ができるのでしょうか?
幸いにも、ここ数年の研究により「客観力」を保つために欠かせない2つの要素が分かってきました。
- 自己省察:自分の欲望を正しく知り、思い込みに惑わされず真実を見抜く力
- 知的謙遜:自分の能力を正しく知り、より深い成長を促すための力
どちらも客観力を保つために欠かせないことが分かっており、最近ではGoogleやAmazonのような大企業も重要視し始めているポイントです。
つまり、本書の最終的な目的は、自分自身を知る能力を高め、人類に特有の思い込みから脱して本来の「客観力」を取り戻すことです。
客観力を手に入れることで自分の事を深く理解できるようになり、間違った判断を減らすことができるようになります。現在の自分のできる事、できないことを正確に把握することで自分をさらに高める「ハイパフォーマー」に近づけるのです。
最後に、19世紀の哲学者ショーペンハウアーの言葉を紹介しておきます。
「天才とは客観性を備え、精神に客観的方法を取らせることのできる人物に他ならない。天才は主観的な自分自身に拘束されることが無いので、意志のままに動かされる凡人とは全く逆の方向をたどる」
自己省察
本書では自分を深く掘り下げるテクニックを大きく分けて4つ紹介しています。
- 自分を知る6つの質問と価値観リスト
- 内観に役立つ19の質問集
- 共感マップ
- ペルソナ法
今回の記事では自分の価値観を知り、就活など自分を分析するのに使える「自分を知る6つの質問と価値観リスト」について書いていきたいと思います。
自分を知る6つの質問と価値観リスト
「汝、自分を知れ」
この有名な格言は、かのソクラテスが自身の行動の指針にしたことで知られています。その解釈には様々な説がありますが、
- 自分の習慣や特性などを正しく自覚し、その自覚に立って真の知恵を入れ、正しい行動を選ぶこと
とソクラテスは捉えていたと言われています。
いったい自分はどのような価値観や情熱を持った人間なのか?自分は無意識のうちにどのような行動をとっているのか?これらの情報を客観的に把握しなければ正しい行動はできないと、ソクラテスは考えたわけです。
この考え方の正しさは近年の研究でも少しづつ裏付けられてきました。
心理学の世界で「セルフコンセプト・クラリティ」と呼ばれる心理があります。
専門的な定義としては、自分に対する信念が明確で、自分の価値観や能力を自信をもって定義でき、時間が過ぎてもその定義が常に安定している状態を意味します。
簡単にまとめれば、自分の事をよくわかっていて、自身に安心できるような心の在り方のことです。
セントザビエル大学の研究によると、この「セルフコンセプト・クラリティ」が高い人ほど、人生の満足度が高く、トラブルにも負けにくく、不安にも悩まされにくい傾向があったのです。
セルフコンセプト・クラリティを高めればいいことだらけ
もうひとつ、ライス大学ではMBAの学生551人を対象に「自分の事をどれだけ客観的にみているか?(セルフコンセプト・クラリティが高いか?)」の実験をしました。
その結果はやはり上記の研究とよく似ており、セルフコンセプト・クラリティが高い人ほど人生の満足度が高く、ストレスレベルは全体的に低く、仕事の生産性も大きいうえに、人生の明確な目標をもって生き生きと暮らしている傾向が見て取れました。
どうやらセルフコンセプト・クラリティを高めるのは良いことだらけのようです。
価値観リストで人生の価値観をチェックする
それでは、具体的に「セルフコンセプト・クラリティ」を高めるにはどうすればいいのでしょうか?この考えを軽くおさらいすると大きく2つの要素から成り立っていました。
- 自分はどんな価値観を持っているのかしっかり把握する
- 自らの知識や能力の限界をできるだけ正しく見極める
まずは「価値観の見極め方」を中心にみていきましょう。
本書で取り上げられている「価値観リスト」というシンプルなエクササイズを紹介します。これは「動機づけ面接」などの心理療法で使われる手法で、100を超す試験で効果が確認された由緒正しいテクニックです。
「価値観リスト」は、多くの人が無意識のうちに抱いている価値観を80種類にまとめたもので以下のステップで使います。
- リストを見ながらそれぞれの項目を◎、〇、×のいずれかに分類
- 「◎に分類した価値観の中から、特に大事だと思うものを10個まで絞り込む
- 選んだ価値観を重要度が高い順に1~10位までランク付けする
価値観リストをすべてここに載せるのは面倒なのでどんな感じかだけ書いておきます。
価値観
余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ
寵愛:親しい人から愛される
愛慕:誰かに愛を与える
熟達:いつもの仕事、作業に習熟する
現在:今の瞬間に集中して生きる
このように80種類の中から自分の価値観をランク付けしていきます。
私のトップ5だと以下のようになりました。
自由 余暇 真実 成長 魅力
こうしてリストを作ってみると、私の場合は、自由や余暇を手に入れるために自分が正しいと思うことに努力し続け、成長していくという価値観が見えてきます。
これらの価値観が自分の主軸なのだと改めて理解できていれば、今後の人生で何らかのトラブルが起きても、「この問題を成長するために役立てることはできないか?」「この問題から何か知識は得られないか?」といった方向で考えることができるめ、いたずらに気持ちを落ち込ませる必要がなく、なおかつ客観的なスタンスも維持しやすくなります。
いわば、価値観が人生の羅針盤として働いてくれるわけです。
本書では上記で導き出した自分の価値観をさらに深堀していきますが今回は割愛します。
6つの質問で慣れない頭脳をときほぐす
「価値観リスト」はシンプルで使いやすいですが、中には大量のリストを前に戸惑ってしまう人も多いでしょう。
そこで、ここからは本当の価値観を深堀するために、簡単なエクササイズで凝り固まった頭をときほぐしていきましょう。
それが「自分の価値観を知るための6つの質問」です。
組織心理学者であるユーリック博士が提唱する質問は以下の次のようなものです。
- あなたはどのような価値観を持った家庭で育てられましたか?自分の今の考え方には、それらの価値観が反映されていますか?それとも、両親や家庭から伝わった価値観とは違うところから思考が生まれていますか?
- まだ学校に入る前や、中学高校などの思春期の頃を思い出してください。この時期に起きたことで、最も記憶に残っているような出来事や経験は何でしょうか?それらの経験は今の自分の見方や考え方、行動などにどのような影響をあたえているでしょうか?
- 職場やプライベートの生活を思い返してください。そこでコミュニケーションをとる人たちの中で、あなたが最も尊敬できるのは誰ですか?その人たちのどんなところが尊敬できますか?
- 逆にあなたが尊敬できないのはどのような人でしょうか?その尊敬できないと思うのは、どのような理由があるからですか?
- これまでの人生で、自分の上にいたリーダーや上司のことを思い浮かべてください。その中で最高のリーダーは誰でしたか?または、最悪のリーダーは誰でしたか?あなたがそのように判断したのはその人物がどんな行動をとったからですか?
- あなたの子供を育てるにあたって、最も教えたいことは何でしょう?または最も教えたくない行動は何でしょうか?
この6つの質問を見た時正直、「長い!」と思ってしまいおとなしく上記の価値観リストをやってしまいました(笑)
また期間を開けてやり直す予定なのでその時にこの6つの質問で頭をときほぐしてから価値観リストをやる予定です(笑)
まとめ
本書の自己省察テクニックを行うと今までは気が付かなかったような自分に気が付きます。
私の場合は思っていた以上に「余暇」「魅力」が大事なんだなと気づかされました。
就活の時にも多くの自己分析をやってきましたがここまで深堀したのは初めてです。
自分を「これでもか!」というくらい深堀していきますが、他の自己分析よりも、大変な分本当の自分がどんどん見えてきて楽しかったです。
自分の価値観を知ることで人生の満足度が高くなり、ストレスレベルも低く、仕事の生産性も上がるならやっておいて損はないですね!
就活の時にやっておけば良かったなぁ(笑)
今回はこのへんで!
ではまた!
※ちなみに就活の時に用いた自己分析はこちら↓