不安や悩み、ストレスから解放されるには?「アドラー心理学から学べ!」
どうも!KaiToです!!
この「ストレス対策シリーズ」では、
鬱病、パニック障害を経験した私が、学生時代をどのようにして乗り越えたか、
ストレス過多な社会でどのようにストレス対策をするべきか、
数多くあるストレス解消法の中で、実際に試してみたものを紹介させていただきます。
ということで、今回は【ストレス対策シリーズ11】です!
が、今回はストレス解消法を紹介する前に、「アドラー心理学」がストレスを克服する上でヒントになるということで、
ベストセラーである「嫌われる勇気」について軽くまとめつつ解説してきたいと思います。
目次
はじめに
今回紹介する本は「嫌われる勇気」です。
本書は日本の哲学者であり、心理学者でもある「岸見一郎」さん著書の本です。
この「嫌われる勇気」は国内200万部、世界20か国以上で600万部を売り上げたベストセラーです。
心理学の3台巨頭である「アドラー」の思想を哲人と青年の対話形式でまとめられています。
この本はどんな人におすすめ?
- 人の目が気になる人
- 人間関係に悩んでいる人
- 幸せになりたい人
自分が何か言ったり、行動したりすると他者からの視線や表情を気にしすぎてしまったりしちゃいますよね。
気にしすぎて何も行動ができず、何も言うことができない。そして、そういう性格だからか人間関係も良好とは言えない。
そんな経験があるという方もいるのではないでしょうか。
この「周りからの視線を気にしすぎてしまう」「人間関係の悩み」この2つが無くなったらどれだけ生きることが楽になるでしょうか。
こういった不安に対処する考え方のヒントとして「アドラー心理学」が使えます。
不安を感じやすい私はこの「アドラー」の思想を学んでから生きることが楽になりました。
今までは他人の顔色ばかりうかがいながら生活していましたが、これって他人に私の自由を奪われている感覚がどこかにあったんですよね。
このような考え方をしていたら、永遠に「自由」が手に入らない。
自由を手に入れ、その先の「幸せ」を掴むためにもこのアドラー心理学は使えるので皆さんに紹介したいと思います。
アドラー心理学とは
一言で言ってしまえば、「どうすれば幸せに生きることができるのか」についてシンプルに答えを教えてくれるものです。
幸福を手に入れるためにはまず、悩みを取り除かなくてはいけませんね。
皆さんはどのような悩みを持っていますでしょうか?
色々あるかと思いますが、アドラーの考えでは人間の悩みはたった1つだけ。
それは「人間関係」です。
どんな悩みも抽象度を上げて考えると「人間関係」帰結すると考えています。
本書ではこの人間関係をどのように解決するかについて語られています。
今回は特に大事な3つを紹介します。
- 承認欲求捨てありのままの自分を受け入れる
- 課題の分離
- 誰もが幸せになれる
簡潔に説明していきます。
1.承認欲求を捨て、ありのままの自分を受け入れる
承認欲求とは、誰かに認められたいという万人がもつ欲求の事です。
仕事で頑張ったときや、勉強を頑張って良い成績を修めた時に自分の両親や、パートナー、友達に褒められると嬉しいですよね。
しかし、この承認欲求をアドラー心理学では否定します。
私は初めてこのことを知ったときそんな馬鹿な、、、と思いましたが、考えてみると納得してしまいます。
私たちは他人に認められてこそ価値があるとついつい思ってしまいますが、
本当に大事なことは「私たちは他人のために生きているのではない」ということです。
他者の期待を満たす必要はありません。
ユダヤの教えにこういうものがあります。
自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるのだろうか
アドラー心理学の土台となる考え方である、承認欲求をすて、ありのままの自分を受け入れましょう。
2.課題の分離
課題の分離と聞くとなにやら難しいように感じますが、言いたいことは至ってシンプルです。
相手の課題と自分の課題を完全に離して考えます。
例えば、自分がどれだけ鏡の前で髪をセットしたり、自分磨きをしたとしても、
「自分の顔をみた他人がどう思うのか」というのは他人の課題であって自分ではどうこうできる問題ではありません。
本書ではこんな文があります。
自分の顔を気にしているのは自分だけ
ある程度見た目を良くしようと努力すれば、周りの見方も変わるとは思います。
でもそれって結局、他者の課題なんです。
この場合の「自分の課題」は何かと考えると、「今の自分よりも見た目を良くする」ですよね。その目的さえ果たせればいいのです。
3.誰もが幸せになれる
- 自己受容
- 他者信頼
- 他者貢献
この3つを満たせば誰でも幸福になれるというのです。
自己受容とは、ありのままの自分を受け入れることです。上記でも同じようなことを書きましたが、
勘違いしてほしくないのは、自己肯定とは全く別のモノであるということです。
例えば、テストで60点を取ったとしましょう。
この時に「自分はもっと点数が取れたはず、本気を出せば100点も目指せる」と考えるのが自己肯定。すこしポジティブすぎる感じですね。
自己受容の場合は、「今の実力は60点か。次はここを工夫して勉強してより良い成績を目指そう」とすることです。
前者は楽天的なのに対して、後者はありのままの自分を受け入れていますよね。ここに大きな違いがあります。
ありのままの自分を受け入れられるようになったら、次は他者信頼です。本書では、信頼の信用の違いについて書かれていたり、他人に全面的な信頼を置くことの大事さが語られていますが、今回は割愛します。
私が一番大事だと思ったのが他者貢献です。
ありのままの自分を受け入れ、他人を信頼できるようになれば、他者に貢献することができます。
つまり、私たちは他者の役に立っていると感じる時にだけ「幸せ」を感じるのです。
大富豪が巨額の大金を稼いでいても、なぜ働き続けるのでしょうか。これは他人に、または世界に、社会全体に貢献しているという感覚があるからだとアドラー心理学では考えられています。
人生を"線"のように考えてはいけません。
人生を線のように考えてしまうと、ゴールまでたどり着けていない自分の事を責めたり、自分は幸福ではないと考えてしまいます。
大事なのは"点"で考えること
その時その時で、「自分は他者に貢献している」という感覚があれば、幸福を感じることができます。
常に人生とは完結しているものなんです。
アドラー心理学とは、この話を聞いた瞬間から既に幸せになれるというものです。
そんな都合のいい話なんてあるわけないでしょ。幸せってそういうものなの?
と思われるかもしれませんが、
幸せとはそういうものです。線で考えるとただただ辛いだけ。
例えば、旅で考えてみましょう。皆さんがエジプト旅行に行くとして、その旅は早く周れることがいいのでしょうか?ピラミッドを見るだけが楽しいのでしょうか?飛行機で目的地まですぐに行きピラミッドを見て最速で帰る旅って楽しくないですよね。
ピラミッドを見つけるぞ!と1か月かけて冒険したり、何もない砂漠で迷子になったり、そういう”瞬間””瞬間”が楽しいのが人生なんです。
線で考えず、点の連続「今に集中するだけ」という普通であることが人生における幸せなんです。
アドラー心理学の幸福とは「普通である勇気」であり、他者貢献することなんです。
私のストレス対策
私は「今、この瞬間」という言葉でハッと気づかされました。
というのも、最近、謎の不安に悩まされていたのですが、その原因が分かったからです。
最近は、遅延割引という考え方を理解しようと未来の事ばかり考えていました。
遅延割引というのは、未来と今をどれだけ近づけて考えることができるかというものです。
この考え方も生きていくうえで非常に大事なのですが、最近の私は未来に囚われ、未知のものからくる不安に悩まされていたんです。
このことに気が付いてから、心にかかっていた靄のようなものがすっきり晴れ、気分がとても楽になりました。
ストレス対策を考えるうえで、重要なのは「今、この瞬間」です。
ストレス、トラウマというのは未来や過去からくるものですよね。「今」という瞬間、刹那的に考え集中すればストレスフリーになれるのです。
私が今回、ストレス対策として皆さんに伝えたかったことは、”今、この瞬間”に注意力をとどめておくことでストレスから解放されるということ。
いわゆる、マインドフルネスになることが大事。
よく失恋して凹んだら趣味やバイト、仕事に励めって言いますよね。これも同じです。
今やるべきタスクに集中することで、未来や過去に囚われずストレスが軽減するんです。
まとめ
アドラー心理学を理解するには正直いますぐにとはいかないかもしれません。
しかし、今回私が皆さんにお伝えしたかったことは、
ストレスとは未来や過去からくるものであり、”今”に集中すればストレスから解放される
ということです。
ストレスが軽減することで、人生がより生きやすくなり、幸福にも近づけます。
本書の言葉を借りれば
人生とは連続する刹那
今の積み重ねが人生。
アドラー心理学で一番大切な考え方でもあり、ストレス対策にもなるものなので、皆さんの役に立てればいいなと紹介させていただきました。
今回はこのへんで!
ではまた!